四家卯大, 巻上公一

六弦詩人義家, 谷川賢作

今堀恒雄 , 坪口昌恭

生島大輔, Tommy Boogie, 大口純一郎

寺田町, 中島弘恵, シマジマサヒコ

山田詠美, 奥泉光, 片倉真由子, 太田惠資, 吉野弘志, 小山彰太／ゲスト・町屋良平

夜の秋から秋の夜
四家卯大 (cello)
巻上公一 (声)

名月去りて「寒露」とならば鴻鴈来たり、虫と騒くか今は待て！歌心あらば、三倍酢に菊膾引き寄せて冷やおろしで得々更けん。

刻が詩の侯ならば
六弦詩人義家 (詩朗読, g)
谷川賢作 (p)

“萩原朔太郎”で出会った六弦詩人を名乗る男と詩人のご令息が何を企む“猫町”ならば、沁み入るほどの下北沢の夜に入る。

朔の夜に咲く音華
今堀恒雄 (g)
坪口昌恭 (p, kb)

孤高のリズム地のサウンド探索者が臨む相手は、紳士顔した実はミックスチャー音源を探求する応用物理学の下地から来る人だった。

『Juntos　ユントス』の誓い
生島大輔 (bandoneon)
Tommy Boogie (vo, g)
大口純一郎 (p)

関西を中心にハーメルンのバンドネオン男が、郷愁を引き摺り、領域を無限にするピアニストとの出会いで倍加する官能と悲哀。

蟋蟀在戸　こおろぎとにあり
寺田町 (vo, g)
中島弘恵 (p)
シマジマサヒコ (b)

蟋蟀さえも寒さに戸口に寄って来て鳴き声さやかになる頃は、未だ神無月、陰気増長なれば＜きりぎりす行灯にあり後の月＞

吉野弘志プレゼンツ
朗読とジャズの下北ジャンクション
山田詠美 (朗読)
奥泉光 (fl, 朗読)
片倉真由子 (p)
太田惠資 (vln, voice)
吉野弘志 (b)
小山彰太 (ds)
ゲスト・町屋良平 (朗読)

詠美と光の朗読が奏者をけしかけると言葉と音は官能し合い、一昨夜は眺める月の終りの十三夜、後の月こそ惜しゅうけれ。