vol.6 ウェット・バーゲン
ハドソン川とイースト川にはさまれた57平方粁の島を領有していたインディアンの酋長に、ある白人がしたたか酒を飲ませたうえ、その島をごく安い金で売却するむねの契約書にサインさせた。翌朝、酔いからさめた酋長は愕然として叫んだ。「マンハッタン!」ーインディアンの言葉で”私は酔いすぎた”という意味。以来その島はマンハッタン島と呼ばれて現在にいたっている。こうした酒をのんだ商取引のこともウェット・バーゲンと呼んで軽べつする。
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