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ダブル・ドランブイ&クラッシュドアイス

VOL.9

 「おかしな二人」('68米)は、監督デビュー作「裸足で散歩」と同じくニール・サイモンの大ヒット舞台劇を映画化したジーン・サクスの第二作目。

 ふざけてトイレの鍵を外からかけられるとペーパーに遺書を書く程気弱なフレックス(J・レモン)は超マイホーム主義者。妻に離婚を云われ自殺も試すが失敗。ポーカー仲間のオスカー(W・マッソー)は雑で強気。勝手仕事に行き届くフィリックスの過剰さに“メリー・ポピンズを雇ったのか!”といらつき、ある日、同アパートの片や未亡人、片や離婚中の“鳩ポッポ”というイギリス人姉妹を部屋に招待する。

「食前のカクテルは?」にやっとこさ英国流に決めたスモール・ダブル・ウオツカとクラッシュドアイスのダブル・ドランブイ(爆笑)酒を作りにオスカーが消えると、おたおたしたフィリックスの話題は天気予報か身の上話。

「離婚に胸の裂ける思いです」
「会えないの?」
「毎晩帰りに寄ります。週末は遊びに。夏休みは一緒に旅行を」
「いつ胸が裂けるの?」
「朝。朝食を作ってやっていた」

 そして、女房の写真を見せて号泣、ポッポ姉妹も思い出し涙。で、すっかり魅力のとりこにしオスカーを唖然とさせる。傷心から立ち直ったフィリックスはポッポ姉妹の部屋に消えて、皆!?