「東京23区すべての市内局番が平成3年から4ケタに変更される」という記事を週刊誌で見る。理由は突然ファックス、パソコン、テレクラ？の急増だ。モノ、金、情報が溢れ、人と都市の機能が麻痺状態。昔、自分の情報は身体と足と六感で開拓していた。その行為が文化の送り手と受けてのコミュニケーションを熱く戦わせ、自らの情報を実行する為に並ぶ行為は血となり肉となったが、今さくらに踊らされて並ぶ（例えばアイスクリーム）行為は只のゼイ肉を得る喜びの一瞬、後はエステ・サロンに金と時間を消費するだけ、時間そのものからも疎外される。

　 “美意識が高揚し貴族になれるファッション通り”があるという。某氏「見るだけで歩くだけでも美意識という根源的なスピリチュアルな判断を育む」と地下鉄最終電車表付きで云う。果たしてこの擬似体験今様貴族は、目黒に出掛け旨い秋刀魚を食う殿様気分になれるのか？擬似＝シュミレーションの世界は夢を実現させるから怖い。電話とパソコンが生む非行動的な営為は社会的摩擦無しで正しい答えを算出し、情報ジャンキーやイレイザー・ヘッドを生む。

（21世紀レブリカント）