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スフィンクスの謎
VOL.13
 神が未だ採択していないアマゾンの黄金郷を侵略したスペインのコンキスタドール達は、黄金も手に入れずインフルエンザを流行らせ地獄を残して帰った。その後、ワクチンを持ち込んだ宣教師達は、インディオの文化を壊した。やがて、ヨーロッパ車の発達はゴムの受注を急ぎ、狂奔するゴム商人は、インディオにゴムを塗りつけ火をつけて焼き、人口減少率を90%(600万→20万)とした。太陽の汗=金、月の涙=銀と信仰したインディオの血と涙で建てた秘境の大オペラ館アマゾネス劇場ではカルーソの美声に白人は酔い痴れた。
 現在、全地球の半分の酸素と1/4の淡水を占めるアマゾンのジャングルは、世界の政府、企業の手で超速度的に切り拓かれて近代企業の重要ポイントになっている。

[エディフス]

(1987.8.1記)