Flaneur,Rhum & Pop Culture
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vol.19 「BARなるもの」
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音曲祝祭行

Face of L.J.
遊民・Links

 「あの店はBARだ。」「いや、あそこはBARと呼ぶには雰囲気がいまひとつだ。居酒屋の部類だろう。」などと、世の人々はとかくジャンルを分けたがる。

 そこで問う。そもそもBARとはなんなのだろう?

 BARの語源については、諸説語られている。
1. 開拓期のアメリカで、荒くれ者の酔っぱらい達が酒樽から勝手に酒を呑むのを阻止するために用意された横木(BAR)がカウンターの原形になった。
2. 酒場の外に、馬をつなぐための横木が備えられていたことから、それが隠語として広まった。
3. 騎馬の時代が終わり横木が不要になったが、ある酒場の店主が改装の折りにそれを棄てずにカウンターの下に置いたところ、「片足をかけるのに丁度良い」ということで評判となり、他の店も真似るようになった。そうしていつしかBARは酒場の代名詞となった。

 ちなみにバーテンダーとは、馬の手綱を掛けておく棒(バー)と、その馬の世話をする人(テンダー)とが組合わさった言葉。旅の疲れをいたわる人という意味から、酒場のマスターのことをそう呼ぶようになった。

 今日では店の在り方やその個性も多種多様であり、要するにBARなんてものは、店の主が胸をはって「ここはBARです」と構えればそこはBARになり、疲れた人々のための止まり木になるのである。

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