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ハイ・ボール

VOL.4

 「大時計」('48)はケネス・ファイリングの原作をジョン・ファーローが映画化したサスペンス作品。ミア・ファーローの父親である。

 ニューヨークの探偵雑誌の敏腕記者は、帯を緑色にしようとする印刷部を首にした横暴社長と喧嘩してやはり首になる。記者と社長に金で買われた女があるバーで落ち合う。

「緑が嫌いなのよ、あの人は」
・・・・と、いきなり記者
「ハイボール二つ、ミントをたっぷりと入れてな!」
 憎々しげに二人は二杯目も同じやつを注文。バーテンの軽蔑した顔。

 その夜、社長の愛人が殺され、企業秘密で犯人の男=つまり自分を割り出すはめになり、ハイボール・ウイズ・ミントじゃ人相も相当目立つ訳で、次第に追いつめられて大時計の中に潜むというスリルに溢れる話。だが、後が良くない。

 TVで、「いやー、映画って」先生は相当誉め上げていたようですが、ミステリー・ジャンキーの故JJ氏は「スリラーの本質がわかってない未熟な作品」と決めうちなさってましたが、さて皆さんは、どうお感じになったでしょうか?