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たった四はいで夜も寝られず
VOL.100

 富国強兵と文明開化の明治政府後127年、二大政策は功を奏し、日本はアジアを支配してきたが、50年前突然、米(アメリカ)の属国となった。文明も進展し、特に属国となって以後、知恵者日本人は真骨頂を発揮した。そして気が付いた時は、米に完璧に精神を制御されていた。戦後の米の強烈な持ち駒は<国連>を知恵者日本はどうして「国際連合」とか呼んでしまったのだろう、単に「枢軸国」に対して「連合国」軍に過ぎなかったものを。湾岸で90億ドル取られ、ルワンダで大金を投与し、APECでは日本の首相は金でクリントンに並ばせてもらう。地球に埋められた地雷は数十億個だというしまだまだ増える。火付けと鬼平の一人二役の世界警察米と国連軍の常任理事国入りを臨むのか。
 ハンバーグ文化に蹂躙された戦後50年に亘る負け犬意識を払拭する方法は、もはや<鎖国>しかないのじゃないか?(日本を無視した米の北鮮交渉は、日本除外の兆候か?)アジアへの戦後処理もその中で行い、出島外交を開き経済と文化の交流を鈍化する。院内派閥政治、経済の奴隷となった文化、産業化された教育と権力、これら四畳半思考からは精神の貧困と子供以外、何も生まれない。<鎖国>の方が余程、痛みと愛を知る人と知らない人、生きる人と違う人に別れると思うが。

(高杉晋作)

(1994.11記)