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玉石混淆
VOL.47

 今、イタリアはW杯・サッカーで過熱中だが、それと共に「フーリガン(ならず者)」の暴動が連日凄い。サッチャー首相に「英国の恥」と云われる英国フーリガンが特に過激だ。過去に何度も死者を出している。彼らは贔屓チームを追いかけて海を渡る。給料はその為と酒に使う。殆どバカだ。殆どロックだ。―それはそうだ。昔ながらの階級制度、一部の支配者と殆どの被支配階級、一部の知識階級と殆どの労働階級、高い失業率、しかも完成した文化の国。もうロックをやるか、アシッド・ジャズをやるか、でなけりゃフーリガンするしか無いではないか。ロックが強い国のはずだ。

 自家に地上げダンプを突っ込まれても暴れない我が国の民が、20年前少し立ち上がっていた頃、“銃をとれ”と煽動したロックバンド「頭脳警察」が復活した。多分“いか天”の審査などで現状を眺めて“俺達の残して来たものは何だったのか!”と落嘆の末の発奮ではなかろうか? 時代におとしまえをつける奴等と、時代におとし玉をもらう奴等がいて、NHKに応募したカシコイ奴等4127組、題して、“全国勝ち抜きロック選手権”11月23日は決勝日だ、やれやれ・・・

(大脳ガン)

(1990.6.1記)