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巧言令色鮮し仁=Mr.アラミス
VOL.6
 日露戦の司令長官としてその誉れを祭られた東郷神社の東郷平八郎と大東亜戦争の元凶として永久にA級戦犯の“英霊”である靖国神社の東條英機。未だに明治天皇をお側で見守り、儒教的政教一致を穏やこうされる東郷様と、今頃昭和天皇に「騙された」といわれ、中国の強いクレームがあって、“公式参拝の道を閉ざすA級戦犯を合祀からはずせば良いな”と考えた賢い首相に、合祀取り下げを画策される東條。
 東條の家来として海軍将校で活躍したが、今や大国の首相(ナカソネ)の身、亜細亜の盟主として、韓国はおろそかにしても脅威の中国の言い分は聞く耳持たねばならない。嗚呼 旅順、違った、上海は懐しの和平飯店のジャズの夜は更ける−丁度今、初詣を何処にしようか迷ってたんだ。断然、東郷神社に決めた。

[与謝野晶子弟]
(1987.1.1記)